いなべ市の阿下喜にある桐林館(とうりんかん)喫茶室は、他では味わえうことのできない魅力のつまったカフェです。
そして建物の外観・内観も素晴らしいのですが、桐林館喫茶室のもう1つのオススメは『筆談カフェ』の雰囲気♪

筆談カフェっていったい何?という方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな不思議な魅力のつまった桐林館喫茶室についてご紹介していきます。
この記事で分かること
✔ 桐林館喫茶室(いなべ)の雰囲気
✔ 桐林館の筆談カフェの魅力
✔ 桐林館喫茶室のメニュー
✔ アクセス・予約方法
目次(押すとジャンプするよ)
桐林館喫茶室(いなべ)の雰囲気は?
ここでは、1番お伝えしたい桐林館喫茶室の外観・内観の雰囲気についてご紹介します。

桐林館の外観

桐林館喫茶室の建物は、昭和12年に阿下喜町立尋常小学校として建てられた物です。
その後、昭和56年に別の場所に新校舎が完成し、移転にともない、こちらの旧校舎は取り壊される予定でしたが、建物保存の要望を受けて一部規模を縮小して移築保存されたそうです。

ちなみに、こちらにある二宮金次郎像は、また別の閉校した学校(東藤原小学校)の物を移設した物とのこと。

最初にお伝えしたように、桐林館の建物は国の登録有形文化財になっています。
桐林館の内観
正面玄関

廊下

校長室

教室

桐林館では、こちらの建物が阿下喜小学校として使用されていた昭和39年ころの普通教室と校長室を復元し展示しているそうです。

机・椅子も、現在の阿下喜小学校に保管されていたものをもとに形状や材質を忠実に復元しているようです。

地域の方の努力で忠実に再現されており、タイムスリップしたような感じを味わうことができます。
桐林館喫茶室の雰囲気
桐林館喫茶室前の廊下には、自家焙煎のコーヒー豆が並んでいます。
喫茶室に入る前から、コーヒー好きにはたまらない時間が始まります。


店内では、静かでゆったりとした時間が流れています。
珈琲を挽くおと・壁掛け時計のおと。
普段は感じることのないささやかな音も、ここではとても心地よく感じます。

喫茶室の中にふりそそぐ自然光が穏やかな時間とともに訪れた人を、つつんでくれます。

桐林館では、友達とも店員さんとも会話は筆談かジェスチャーで行います。詳しくはまた後ほど。

喫茶室内には、来店したが自由に書けるノートがあったり、

絵の展示がありました。


桐林館喫茶室の筆談カフェの魅力

筆談カフェとは
桐林館喫茶室HPより引用
音がないから、オモシロイ
おしゃべり禁止、のカフェではありません。
音声を使わないコミュニケーションを楽しむ空間。
筆談、ジェスチャー、手話…
おしゃべりの方法はいろいろ。
手で伝える。目で伝わる。
あたりまえがなくなるとき、
そこには新しい発見がある。
静かな桐林館でしか味わえない、
「音声のない世界」を体験してみませんか?
私も最初は、筆談カフェって『おしゃべり禁止』のカフェ?って思っていました。

でも、実際に桐林館で筆談カフェを経験すると、その印象は違っていました。
皆が『おしゃべり』しないことには違いがないのだけれど…“禁止されている”というネガティブな印象は全くなく、カフェにいる人は皆、『おとのない世界』を楽しみに来ているという感じ。
皆なんだか笑顔で、そこには不便というより“新しいの発見”という言葉がしっくりくるように感じました。
実際に桐林館喫茶室を利用してみた

実際に念願の桐林堂の筆談カフェに行ってきました。

念願かなって、夜カフェ(19時半頃)に桐林堂へおじゃましてきたのでレポートします。
夜なので写真が暗いです。
夜の桐林堂喫茶室

夜空に月が光る時間。
読みたい本を持って静かな時間を味わいに行きました。
夜の二宮さん。
夜の桐林館もなかなか雰囲気がありますね♪

桐林館喫茶室メニュー


桐林館喫茶室メニュー
〇季節のデザートセット(ドリンク付き) 1300円
〇ドリンク 550円
・ドリップコーヒー(ホット)
・水だしアイスコーヒー(夏季限定)
・カフェインレスコーヒー(H/I)
・コーヒー牛乳(H/I)
・カモミールティー(H/I)
・紅茶(H/I)
・100%りんごジュース
※テイクアウトは450円
※カフェインレスは+50円
桐林館利用レポート
あらかじめ、予約して桐林館夜カフェを訪問。
時間は19時半でした。
到着すると、私の他にお客さんは1人。
すでに、とてもゆったりした時間が流れてました。
私の予約した席には、予約席の手作りカーが置かれていました。これまたほっこり(笑)

最初に注意書きをリングでまとめた物や、注文用のオーダー用紙を頂きました。注文はオーダー用紙に鉛筆で記入し、その用紙を持ってお会計に行きます。
写真の右に写っているのは筆談ノート。
桐林館では、このノートやジェスチャーを使って店員さんや友達・家族と“おしゃべり”なしで会話を楽しみます。
過去のノートを覗いてみると、ここを訪れる人が皆、筆談の時間を楽しんでいる様子が伝わってきます。

お会計を済ませると、レジ横には筆談に使うカラーペンや耳栓をもらい、席につきます。静かなひとときのスタートです。

レジ横には他にも、ドリップコーヒーやチャイの販売・セルフサービスの水などが置いてありました。



この日、私は季節のデザートセットを注文。夜だったのでドリンクはカフェインレスコーヒーにしました。
- 大学いも風ケーキ
- あんことクリームチーズの一口アイス
- 定番チーズクッキー
- ドリンク

甘い物と美味しいコーヒーと静かな時間が身体と心を満たしていきます。
驚いたのはカフェインレスコーヒーの味!!カフェインレスなのであまり期待していなかったのですが、とっても美味しくて帰りにはテイクアウトもお願いしました。



校庭に浮かぶ月明りを見ながら、壁掛け時計と豆を挽く音・コーヒーの匂いに包まれて至福の時間でした。
私も、もう1人のお客さんも、この素敵な空間で読書を楽しんでいました。
帰りにはテイクアウトのコーヒーも。
ちょっと変わった形の容器で頂きました。右からも左からも口をつけて飲めるそうです♪

カップの後ろには、
“お気をつけてお帰り下さい。
ご来店ありがとうございました。”の文字が!!


素敵な心づかいに、じんわり胸があたたかくなりました。
桐林館予約方法・アクセス
桐林館予約方法
・予約は公式LINEより
・13:00~、14:30~のいずれかの時間
※予約はデザートセット注文の方のみ
※当日の12時まで予約可能
・予約の電話は受け付けていません
桐林館アクセス
住所:〒511-0428 三重県いなべ市北勢町阿下喜1980
営業時間:木~日 13時-16時(テイクアウト11時-16時)
筆談カフェ桐林館【いなべ】まとめ

桐林館の魅力は?
・有形文化財になっている戦前の小学校の雰囲気を残す建物
・珍しい筆談カフェのスタイル
・とっても美味しいデザートとコーヒー
桐林館の予約方法は?
・公式LINEから予約
・電話での予約は行っていない
・13時・14時半の枠、デザートセットを注文の方のみ

ぜひ1度、桐林館の美味しいコーヒーを飲みながらゆったりとした時間を筆談で楽しんでみてはいかがでしょうか。
なんと!!桐林館喫茶室の建物は戦前の木造小学校を今に伝える国登録の有形文化財なのです。