子供の入学は楽しみと同時に不安もありますよね。
特に共働き家庭では、仕事と子育ての両立が出来るか不安が募ると思います。
未知なことが多いと人は不安になるもの。
この記事を読めば「小1の壁」の現状や保護者の仕事継続への対策を考えることが出来ますよ。
- 小1の壁で退職する割合
- 小1の壁で学童利用の割合
- 仕事を継続する為の工夫
- 小1の壁で退職お金の不安への対処法
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小1の壁で退職する割合はどのくらい?
「小1の壁」今では良く知られた言葉ですよね。
では、この「小1の壁」に直面して退職する保護者の割合がどれぐらいかご存知ですか?
スリール(株)が2023年1月に行った働く親の『小1の壁』に対する意識と実態調査によれば、160名(女性)のうちの4割(約64人)が「勤務の変更を検討中」と回答したそうです。
さらにそのうちの4割(約25人)が退職を検討中と答えました。
要するに、調査160名女性のうち約16%が「小1の壁」で退職を検討と回答したそうです。
女性の社会進出が叫ばれる中、現実はなかなか厳しいものですよね。
小1の壁で退職する理由3つ
なぜ「小1の壁」で退職を考える保護者が多いと思いますか?この章では退職に繋がる「小1の壁」の主な理由3つを解説します。
➀1年生の下校時間は想像以上に早い
一つ目の大きな理由は小学校入学後の下校時間の早さにあります。
保育園時代は延長保育で19時まで預かりを利用すればフルタイム勤務出来る人が多くいました。しかし、小学生になると1年生の下校時間は14時~15時と、かなり早くなります。
しかも、入学から2週間近くの下校時間はさらに早く、始めは給食もない期間があるのです。フルタイムで働いている方にとって、保育園と小学校での帰宅時間のギャップは大きな壁となるでしょう。
➁夏休みの預け先も悩みの種に
下校時間の早さに加え、悩みの種となるのが長期間にわたる夏休みです。
入学からゴールデンウィークまで慣らし期間の早下校を乗り越えたと思えば約1ヶ月半で夏休みに入ります。
7月半ばから8月いっぱいの長期休みは多くの働く親にとって悩みの種なのです。
③学童へ預ける場合に出てくる問題
➀➁の早い時間の下校や夏休み期間も、学童を利用すれば解決されることがほとんどです。
しかし、その学童で次のような問題が出てくることもあります。
・地域によって学童が足りない
・新しい環境に馴染めない
・夏休みの毎日お弁当問題
住んでいる地域によって預け先の学童の量や内容にも大きく差があります。
また、入学したばかりの子供にとって学校と学童の2つの新しい環境では変化の連続。なかには、なかなか馴染めずに「学童へ行きたくない」と感じる子もいます。
そして、夏休みになると学校給食が無いため学童用に毎日お弁当持参の場合がほとんどです。そこに負担を感じる方も多くいます。
小1の壁で退職せず学童利用の割合を考察しよう
厚生労働省の15年前の「放課後児童クラブ登録児童数の割合調査」で、小1~小3までの学童利用児童の割合が全国平均で20.2%と発表されていました。
しかし、この結果は2008年のものなので、女性の社会進出に伴い現在では更に多くの児童が学童を利用しています。
厚生労働省の別の放課後児童クラブの調査では、2002年の学童利用児童数が1,392,158人と発表しており、これは過去最高の値だそうです。
この数字は前年比43,883人増で急激に増加していることが分かります。この結果から見ても、小1の壁でも退職せず学童を利用する割合は増加傾向にあると言えます。
小4の壁で退職を考える原因は学童を辞める割合にある?
最近では「小4の壁」という言葉を耳にするようになりました。何が保護者に小4の壁を感じさせるのでしょうか?
小4の壁は
・学業のフォローが必要になる
・学童を卒業する割合が増える
・反抗期にさしかかる
・友達関係での悩みが増える
などの場面で感じられるようです。
このなかでも、特に学童を辞める割合が増えることは仕事を継続したい保護者にとって大きな悩みの種になります。
小4といえど、1人で夜まで留守番をさせるのが心配な方も多いはず。
小4で学童を辞める場合の対策として
・地域のファミリーサポートの利用
・習い事の時間にあてる
・働き方を変える
ことで対応している保護者が多いようです。
小1の壁退職しない場合この3つは対策しよう
小1の壁も対策を考えながら仕事を継続すると決めた場合は、事前に下の3つについて考えておくと困りごとが減るはずです。
勤務時間を調整できるかの確認
仕事を継続する場合、時短勤務への調整やフレックスタイム利用について会社に確認しておくことをおすすめします。
実は知らないだけで、利用できる制度が見つかるかもしれません。
時間を調整することで今の会社に勤めながら小1の壁の変化に対応できるなら使うべきですよね。
まずは、どんな制度があるのか先輩社員や総務部に確認をしてみましょう。
家事の外注化を検討する
学童からの帰宅後にやらなくてはいけないことは意外に多いです。
明日の学校準備、プリントの確認、宿題の確認、食事準備、風呂準備、歯磨き、寝かしつけ…。
仕事後の夕方から夜の短時間に全てを毎日こなそうと思うと無理が出てきます。
そこで、外注化出来る物はサービスを利用するのも一つの手です。
例えば、
・ミールキットの利用→買い物と調理時間を短縮
・子供の送迎を依頼→急な残業にも慌てない
・週末掃除を外注→週末休養や作り置き家事貯金
このように、仕事を継続する場合は金銭面に少し余裕が出る分、時間で家事を外注化して日々の生活に無理が出ない工夫をしていくことが大切です。
サポート先を用意しておく
仕事を継続する場合は、急なトラブルに対応できる方法をいくつか考えておくことが大切です。
例えば、学級閉鎖で欠席が必要な時や仕事の都合で学童への迎え時間に遅れる場合。
こんな時、地域のシッターや、ファミサポの利用、病児保育の受け入れ先を確認しておけば急な対応に困る事がありません。
利用には事前に登録が必要な場合が多いので手続きしておきましょう。
小1の壁で退職する時に考えておきたい対策2つ
小1の壁で退職しても、仕事を継続することにしても、それぞれにメリットデメリットがあります。
ここでは、小1の壁で仕事を退職する際に感じる不安への解決策を提案します。
小1の壁で退職の場合は長期視点の対策も考える
小1の壁で退職を決めた方も、その後の自分のキャリアについては不安になることも多いのではないでしょうか。
一旦会社を辞めれば、キャリアが途切れてしまうことが多く、将来を考えて不安になるのは当然です。そこで、2つ対策を提案します。
➀退職前に会社の制度を確認する
会社によっては数年以内なら正社員として、元のキャリアに復帰できる制度があります。
まずは退職前に自分の会社の制度を確認したり、人事へ問い合わせをしてみるのがおすすめです。
また、今の会社での復帰が難しい場合も、一生涯を通して自分の今後のキャリアについて一度考えてみることをおすすめします。
➁在宅の仕事に挑戦する
小1の壁で退職したとしても、子供が学校へ通学している間に時間が出来ます。
とはいえ、まとまった時間ではないのでパートを始めるのは難しいですよね。そこで、在宅でスキマ時間に出来る仕事に挑戦するのもおすすめです。
今は家にいながらオンラインで出来る仕事が増えました。
クラウドワークスやランサーズを利用して、今までの自分の経験を活かした働き方を見つければ退職後にキャリアが途切れることはありません。
私も在宅でライターや自ブログの運営をしていますが、元のキャリアを記事に活かしたり、ライター経験を積むことで報酬に反映されるのでやりがいも感じています。
何より、子供の時間を確保しながらスキマ時間で働けることが魅力です。
将来的に子供が成長して時間に余裕ができた時に何をしよう?と焦らないように、今からコツコツ出来ることに挑戦すると良いですね。
小1の壁で退職を悩む人の割合は想像以上に多い
今回冒頭でご紹介したアンケート結果では、小1の壁で働き方を変えようと考える人の割合は調査した160名女性の約4割と想像以上に多いことが分かりました。
また、実際に退職を考えている人はそのさらに4割(160人中の25人)。この結果からも、今までの仕事を継続しながら小1の壁に対応する難しさが伝わってきます。
ただし、仕事を続けても辞めてもどちらにもメリットデメリットのが現です。その為、下のようなそれぞれの対策を考えておきましょう。
仕事を継続する場合
・勤務時間を調整できる方法を模索
・家事代行サービスの検討
・急なサポート先の確認
仕事を辞める場合
・退職後のキャリア形成への対策
・金銭面での不安への行動を
仕事を辞めるにしても続けるにしても、事前に対策を進めておけば小1の壁の心配を減らすことができます。
何を優先いたいか、その為に不安なことは何かを事前に整理しておけば、自分らしい人生設計に繋がるはずです。
もうすぐ子供が小1。
仕事を継続出来るか不安。
小1の壁で退職する人の割合ってどのくらい?